第52回 日本生活学会研究発表大会開催のお知らせ
1 大会テーマ:「いま‘生活学’はいかに可能か」
1970年代初頭に日本生活学会が創設されてから50年を経て、2023、2024年度の大会でその振り返りを行いました。多様な研究領域の展開、実践活動、研究方法の創出の様子が披瀝され、生活研究の意義を改めて共有する機会となりました。また、コロナ禍を超えて、生活に焦点を当てた優れた論文や著作が発表された2年間でした。
しかしその一方で、改めて「そもそも生活学の目的は何か?」「生活を研究するという事は、その現象や歴史的変化を個別・客観的に扱うことで十分なのか?」「生活学の実践活動を研究対象とする学的基盤はどう構築できるか?」などの問いが明らかになりました。それは、50年を経て「生活学」の学問としての独自性や存在意義が改めて問われていることを示しています。
振り返ると、今和次郎が生活学を最初に構想した戦時中から、戦後の多様な研究者たちによる生活科学の研究、そして1970年代初頭に生活学会が創設された段階へと、「人間として生きることの意味」を問う視点と「生活の個別の事象を分析」して社会を問う視点との両輪が生活研究の基盤となってきました。それは現在も学会員に継承されていると思います。しかし現代社会の大きな変化の前で、それはどのような意味を持ち、学的にどう可能か?上記のような問いが明らかになっている今、学会員全員でオープンに議論し生活学のこれからを考える「シンポジウム(話し合い)」の機会を設けて、新たな生活学のあり方を皆で考える手掛かりにしたいと思います。
通常の大会論文投稿と並行して、より気軽な議論や疑問、提案の場としてラウンドテーブルセッションを予定しています。下記のように二つのテーマを設けますので、奮ってご参加・ご協力くださいますようお願いいたします。
2 学会開催地:福島学院大学・駅前キャンパス
- 福島県福島市本町2−2−10
- https://www.fukushima-college.ac.jp/campus_ekimae/
3 開催日時:2025年6月20日(金)〜6月22日(日)
- 6月20日(金):エクスカーション
- 6月21日(土):総会・各賞授賞式・ラウンドテーブルセッション
- 6月22日(日):研究発表・ポスター発表
4 参加登録・参加費
※ 支払い方法も含め、後日ご案内します。
5 一般研究発表・ラウンドテーブルセッションの応募と発表についての概要
【発表応募資格】
2024年度会費を完納した会員(連名者も含む)。新たに入会手続きをする場合は、下記の応募期間最終日までに手続きを完了して下さい。
【発表応募方法】
(1) 一般研究発表(口頭発表、ポスター発表)
生活学に関連する幅広くオリジナルな研究を募集します。
発表者登録フォームから、筆頭発表者のメールアドレス、発表者全員の氏名・所属・会員種別、希望する発表の種類(口頭発表・ポスター発表の別)、発表題目、発表要約(200〜400字)、を入力して下さい。入力に当たっては、フォームに記載されている注意事項をよくご確認下さい。
発表者登録フォーム(一般研究発表:口頭発表、ポスター発表)https://forms.gle/VWwNwpRi7rFQbuv19
(2)ラウンドテーブルセッションの発表
第52回大会シンポジウムとして次の2つのテーマで発表と議論を行います。
A 「いま ‘生活学’ はいかに可能か」
(例)
- 「生活学」の成り立ちと「生活」研究の歴史変化から再考するその社会的意義と研究目的・方法
- 現代社会における「生活」研究の展開の可能性と限界
- 「生活研究」の実践の可能性と課題
B 大会開催地特別テーマ「災害被災地の復興に生活学は何ができるか」
例:
- 常態化する被災と復興から考える「生活」の持続性と適応性への「生活学」からのアプローチ
- 「生活」研究から考える被災の政治社会学やメディアの二次被害に対するアプローチ
発表者登録フォームから、筆頭発表者のメールアドレス、発表者の氏名・所属・会員種別、希望する参加セッションのテーマ、発表題目、発表要約(200〜400字)を入力して下さい。入力に当たっては、フォームに記載されている注意事項をよくご確認下さい。
発表者登録フォーム(ラウンドテーブルセッション)
https://forms.gle/mKUsDJhRvWaSYnhL6
【発表応募期間】:一般研究発表・ラウンドテーブルセッション
2025年1月10日(金)〜2025年2月10日(月)(締切日厳守)
【発表者の決定と通知】
発表題目・内容についての理事会における承認の後、会費納入の確認がとれた応募者のみに大会実行委員会事務局より3月中に通知します。
【梗概集原稿の提出と締切】
発表が決定した応募者は、以下の要領で梗概集原稿を大会実行委員会事務局宛に電子メールで送付して下さい。
メール送付先: lifology2025@gmail.com(第52回大会実行委員会事務局)
- 一般・ポスター 締切:2025年3月20日(木)(必着)
- 原稿の作成は梗概集投稿規定( https://lifology.jp/research/ )による。
- ラウンドテーブル 締切:2025年3月20日(木)(必着)
- 原稿の作成は梗概集投稿規定( https://lifology.jp/research/ )による。
※期日までに原稿の提出がない場合、発表を辞退されたものとみなします。原稿の作成・提出にあたっては、学会ウェブページ「梗概集投稿規定」https://lifology.jp/research/を参照の上、「梗概集フォーマット(PDF版)(word版)」を使用して下さい。
【発表時間等】
- 口頭発表:発表20分+質疑応答10分(発表数等により変更になる場合があります)
- ラウンドテーブルセッション:未定
- ポスター発表のパネル:A1サイズ 2枚程度の大きさに収めて下さい。ポスターは当日午前中に各自で掲示して下さい。
6 エクスカーション
- 【テーマ】: 福島の東京電力原子力発電所の東日本大震災被災遺構と関連施設の見学
- 【スケジュール】:2025年6月20日(金)8:00 福島駅集合。福島駅に18:30帰着後解散。 バスで中間貯蔵所見学、道の駅浪江で昼食、その後にFレイの廃炉現場見学。車内で語り部さんに被災の時のお話を伺う。
- 【参加費】:7000円(予定) ※バス代+語り部さん報酬
- 【応募資格】:学会会員。選考の際には、52回大会参加申し込みをした方を優先します。
- 【募集人数】: 40名以内(学生枠15名、一般会員枠25名)で募集、抽選で決定します。
- 【参加登録】:参加登録フォームより登録をお願いします。https://forms.gle/zy2ubDxbqWR8VR9TA
- 【応募締め切り】:2025年2月10日(月)
※参加の可否の通知およびお支払い方法を2月末に通知します。